配管技能士

配管工の仕事とは?

配管工は建築設備のうち給排水、トイレ、冷暖房、空調機器といった設備を設置し、金属などでできた管を使って水やガス、蒸気などを送るために管、継手、弁などの取り付け工事をするのが仕事です。
主に給排水・給湯設備、トイレ、屋内消火設備、エアコンなどの取り付け工事を行います。

つまり台所、トイレ、洗面所、浴室といった場所に必要な設備の取り付けを行うのが配管工なのです。
生活になくてはならない大切な設備であるため、配管工の役割は重要です。

配管技能士とは?

配管工になるための特別な資格は不要ですが、配管工として一定水準以上の技能があることを示す配管技能士の資格を取得すると活躍フィールドが広がり、やりがいの向上が期待できます。

配管技能士は国家資格です。
配管技能士になるためには、技能試験に合格する必要があります。
配管技能士の試験は建築配管作業とプラント配管作業の2種があり、それぞれ1級~3級までの試験が実施されています。

■ 建築配管作業
建築配管作業の試験では、主に建築物に使われる給排水配管の設置工事に必要な技能・知識を有しているかどうかが試されます。
試験では配管施工技術、配管工事で使われる材料、製図、関連法令、安全衛生などについて幅広い問題が出されます。

1級は配管施工図の作成能力、管施設の調整、見積もりの作成ができる上級レベルで、2級はこれらの能力は含まれず、一般的な配管工事ができる能力があれば合格できます。

■プラント配管作業
ラント配管作業の試験では、さまざまな工場で使われる配管工事を行うための技術や知識があるかどうかが試されます。
建築配管作業試験と同様に、1級は配管施工図の作成能力、管施設の調整、見積り作成ができる上級レベルで、2級はこれらが含まれず、一般的なプラント配管工事の施工能力がある中級レベルとなっています。

配管技能士の次は管工事施工管理技士を目指そう

配管工の技能を評価する国家資格には、配管技能士のほかに管工事施工管理技士があります。
この資格は、配管工事の施工計画を作成し、工程や品質の管理、工事現場の安全管理などの監理業務を行うための資格です。

管工事施工管理技士の試験も1級と2級があり、1級は営業所ごとに配置が義務付けられている主任技術者、工事現場ごとに配置が義務付けられている監理技術者として働ける資格です。

2級は営業所の専任技術者や、工事現場の主任技術者として働ける資格です。

配管工として働く際には、特に資格の取得は義務付けられていませんが、配管工は技能職ですから自分の技術が客観的に評価される技能資格は、キャリアアップを考えるならぜひ取得したい資格です。
自分のもつ技術を正しく評価されるためにも、技能試験の受験をおすすめします。