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建築士(1級建築士)

建築士について

a0002_0113321級建築士とは1級建築士の名称を用いて設計工事監理等の業務を行うものです。

建築士には1級、2級、木造の3つがありますが、1級建築士は木造建築士・2級建築士と異なり扱うことの出来る建築物の規模に制限はなく、一般住宅からオフィス、公共建築物まであらゆる建築物の企画・設計と工事監理が主な仕事となります。

1級と2級の違い

1級と2級の違いを具体的に説明すると、木造の建築物の場合、1級建築士でなければならないものは、「延べ面積が1,000平米を超え、かつ2階以上のもの」、「高さが13mを超えるもの」、「軒の高さが9mを超えるもの」、1級建築士または、2級建築士でなければならないものは、「延べ面積が300平米を超えるもの」、「3階以上のもの」、1級建築士・2級建築士・木造建築士でなければならないものは、「延べ面積が100平米を超えるもの」とされています。

なお、学校や病院、百貨店などの大型建築物で延べ面積が500平米を超えるものは1級建築士でなければなりません。

受験資格と試験内容

1級建築士試験の受験資格は「大学の建築学科または土木学科を卒業し実務経験2年以上の者」や「3年制短大の建築学科または土木学科を卒業し実務経験3年以上」、「2級建築士取得し実務4年」、「2年制短大の建築学科または土木学科を卒業し実務経験4年以上」となっています。
試験は学科と設計製図があり、学科の範囲は建築計画、環境工学、建築法規、建築設備、構造力学、建築一般構造、建築材料、建築施工、建築積算となっています。

合格率は10%前後で、難関資格と言えるでしょう。
合格者の男女比はおよそ8:2となっています。
1級建築士合格者の就職先としてはゼネコンやハウスメーカー、設計事務所など建築関係全般にわたっています。
転職の際には実務経験が豊富であった方が当然ながら有利です。

独立も考えられる資格ですが、昨今の不況の影響で経済的に安定した独立は、なかなか厳しいようです。
1級建築士の取得者数は30万人を超えており、業界では標準的な資格といえるでしょう。

建築士の働き方

1級建築士の平均年収は550万円から600万円と言われ、大手設計事務所では500万円から800万円程度、中小の建築事務所では400万円から600万円という方が多いようです。

先程も述べましたが、建築士の仕事というのは景気の動向に左右される側面が大きく、現在のように不況が続いているような社会情勢の場合、高給を望んだり、独立開業をすることは難しくなっているのが実情です。

もちろん、この時代でも年収数千万円を稼ぎだす売れっ子建築士は存在しますが、そのためにはかなりの営業力やデザインセンス、経営的な素質と同時にコネクションが要求されるでしょう。
現在ではエコ住宅やバリアフリー住宅に注目が集まっており、そのようなものを専門に行うのも良いかもしれません。