ITパスポート

ITパスポートとは

ITパスポートのITとは、Information Technologyの略で、日本語にすると情報技術のこと、つまりコンピュータでインターネットなどを通じて行われる、データ通信に関する技術のことです。

いまやITは、ビジネスから家庭まであらゆるところに行き渡っており、どのビジネスもITがなければ成り立たなくなっています。
そこでITに関する基礎的な知識と技術があることを証明する国家資格・ITパスポートが誕生しました。

ITパスポートの国家試験は2009年にスタートし、これまでに大勢の学生や社会人が受験しています。
海外に出かけるときに自分の身分を証明するパスポートが不可欠なのと同様、IT化が進んだ社会で働く現代人にとして、ITに必要な基礎的能力を持っているあかしとして国が発行するパスポートが、ITパスポートなのです。

このため学校教育や企業の人材育成に、ITパスポート試験は幅広く活用されています。
企業では社員教育に取り入れるとともに、新卒採用時にITパスポートを持っているかを確認するなどの動きが見られるようになりました。
また、高等学校や大学校では、ITパスポート取得のための授業やITパスポート試験対策を実施するところも増えています。

試験もコンピューターで回答
ITパスポート試験は、CBT方式で行われており、原則として全国で毎日実施されています。

CBT方式とはComputer Based Testing方式のことで、これまでの試験のように紙に鉛筆で答えを書く形式ではなく、コンピューター上に答えを入力して行う試験方式です。
試験の受験資格は特にありませんから、誰でも気軽に受験できるのも特徴です。

試験内容は経営、IT管理、IT技術の3つの分野から合計で100問出題され、試験時間は165分です。
回答は四肢択一式で、合格基準は100点満点中60点以上となっています。

合格率は40%前後。
決して難しい試験内容ではありませんが、事前の試験勉強は不可欠です。

ITパスポート試験の申し込み方

ITパスポート試験の受験申込は、インターネットで行います。
ITパスポート試験のサイトでまずは、利用者ID登録を行い、IDでログインして試験の申込をします。

その後、受験料5,100円(税込み)を支払い、受験確認票ダウンロードします。
そして指定した試験日に受験確認票を持参して試験会場に出向き、試験場にあるコンピューターからIDでログインし、試験を受けます。
合格発表は翌月の中ごろです。

利用者IDとパスワードは、試験の申し込みだけでなく、受験時にも必要ですから忘れないようにしっかりと管理しておきましょう。

ITパスポートの資格を取得後は、上位資格を目指そう

ITパスポートの資格を取得後、さらなるステップアップを目指すことも可能です。
ITパスポートの上位資格には基本情報技術者、応用情報技術者などの資格試験があります。