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一般計量士

一般計量士とは

一般計量士とは、計量法に基づいた経済産業省所属の国家資格です。
主な職務としては濃度、騒音、振動などに関わる計量器の整備や、正確な計量の保持、計量方法の考案および改善、計量管理などです。

近年産業技術の発展とともに、計量を要する事業が大幅に増加し、この資格がますます必要とされてきています。
一般計量士になる方法としては2種類の方法があります。

一般計量士になるために

まず1つ目は国家試験に合格して、一般計量にかかわる実務を1年以上積む方法です。
国家試験における試験資格は特になく、年齢・性別・学歴に関係なくだれでもいつでも受けることができます。
しかし合格しても実務経験がないと資格の登録を行ってもらえないため受験後すぐに実務経験を積む必要があります。

もう1つの方法としては3ヶ月間の一般計量講習を受け、さらに2ヶ月間の一般計量特別講習を受けたのち、5年間一般計量にかかわる実務経験を積んだ上で計量行政審議会が国家試験に合格した者と同等の学識を持つと認めた場合です。
この場合は国家試験を受ける必要がありませんが、登録までに5年以上もの歳月がかかるというデメリットがあります。

これらの方法で経済産業省に登録されたものだけが、有資格者として認められるという比較的厳しい資格になります。
一般的には前者の国家資格を受験する方法がメジャーとなっていますよ。

試験内容とは

この国家試験の科目としては、計量に関する基礎知識、計量管理概論および質量の計量、計量関係法規、計量管理概論の4つの科目があります。
この4つの科目全てにおいて、60%以上の正解率で合格とされ、合格率は毎年20~25%です。
難易度は普通ランクですので勉強さえきちんとしていれば、比較的合格する事は容易な試験なのです。

しかし1年の実務経験がネックとなり、受験をあきらめてしまう人が多く存在しているようですね。
またこの資格は適正な計量の実施の確保を推進するため、年に一度有資格者に向けて試験が行われます。
その試験が面倒だという理由で、資格取得を断念する人も多いのです。

そのため受験者は少なく、認知度が高い割には有資格者が少ないという現状です。
この資格は先ほども記載しましたが、産業技術の発展に伴い非常に需要の高まっている国家資格になります。
あらゆる企業でこの資格を有する者が渇望されているのです。
ですからこの資格を取得することで、企業から大きく注目され年収も一般社員に比べると比較的高額な給与が表示されたりするようです。

資格取得のメリット

さらにこの資格を取得するメリットとして、環境計量士の国家試験の一部免除があります。
環境測量士は、計量事業所に必要不可欠な資格なので計量管理者として活躍することもできるとても有望視される資格です。

ですから一般計量士の資格を取得することで、さらなる飛躍を遂げる第一歩ともなるのです。
今後ますます企業の技術開発は進歩していくでしょう。
その中でこういった資格を保持することが、企業に求められより早く高収入を得るというポイントになると言えるのです。