社会福祉士

社会福祉士とは

社会福祉士とは、生活が困難な方に対する支援のスペシャリストです。
高齢者や障がい者などの要介護者だけではなく、子どもや子育てをする親、低所得者への支援にも従事します。
社会福祉士になるためには国家試験に合格しなくてはなりませんが、それ以前に、国家試験の受験資格を得なくてはいけません。

福祉系大学で指定科目を履修するのが一番スタンダードなルートですが、短大や専門学校で2年ないし3年教育を受けてから、相談援助実務に2年従事するという方法もあります。
また、あらかじめ実務を4年間経験してから、半年の養成機関に入るといった手段もあります。
受験資格を得るだけで大変な道のりに感じますが、国家資格ですので、当然のことと言えるでしょう。

仕事内容と求められるスキル

社会福祉士の仕事内容は、先程も述べましたが、主にハンディキャップにより、社会の中で孤立したり、日常生活を送るのが困難な方々の相談に乗ることです。
人とコミュニケーションをとることが仕事なわけですから、もちろん高いコミュニケーション能力が求められます。

また、問題に対する解決策を考えるためには柔軟な思考力や幅広い専門が必要です。
施設実習などにでれば分かることですが、生活に困っている方の相談に乗るためには根気が必要ですし、
ハンディキャップを受容する暖かい心を持つことが大切です。
このようなものは必要な能力というよりも、介護福祉士の適性に当てはまると思います。
介護福祉士の主な働き口をいくつか紹介します。

社会福祉士の活躍の場

1.福祉施設

介護福祉士として一番ポピュラーな働き方です。
老人ホームや知的障害者施設で生活する方や、通所する方に対する支援を行います。
利用者様だけではなく、利用者様の家族から相談を受けることもあります。

2.地域の福祉サービス機関

社会福祉協議会や在宅介護支援センター、地域生活センターなどに勤務し、地域の福祉に貢献します。
相談業務だけではなく、福祉サービスの企画や実施にも携わります。

3.医療機関

精神科を有する病院や保健センター、保健所で働きます。
生活に関する相談だけではなく、患者とその家族が抱える経済的問題に対する相談乗ります。
また、社会復帰へのサポートも大切な業務となります。

4.独立型社会福祉士事務所

主に福祉経営に関するコンサルティングを行います。
福祉に関する法人や医療機関、福祉施設の運営に関する相談に乗ります。

勤務する場所によって業務の内容に少しちがいがあることがお分かりいただけたでしょうか。
これらの機関に就職し、社会福祉士として働くためには、国家試験の勉強とは別に、就職活動が必要となります。
一般企業に就職する際のプロセスと何ら変わりはありません。
一般常識が問われる筆記試験や、面接が課せられます。

機関によっては専門性を問われる試験を課すところもあるようですね。
国家試験の勉強と両立は大変ですが、早めに対策を行うことをおすすめします。
みなさんが志を貫き、夢を叶え、晴れて社会福祉士として業務に従事できる日が来るよう、お祈りしております。