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システムアーキテクト

システムアーキテクト試験とは?

情報処理技術者試験は、経済産業省が実施しているも情報処理に関する国家試験です。
この試験は初級のレベル1から上級のレベル4まで4段階に分かれており、システムアーキテクトは上級のレベル4の試験のうちの一つです。

システム開発のグランドデザインを設計する主導的な立場で、専門知識や社会的な知識に基づいて的確な分析を行い、発注者のニーズに応える最良の情報システムの完成へと導く上級エンジニアのための試験です。

試験は1日、4回に分けて行われます。
午前Iは9時30分~10時20分までの50分。
他の高度情報処理技術者レベル4の試験と共通の問題となっており、レベル3の能力を持っているかどうかが試されます。
四肢択一式で30問出題されますが、正解率が60%以上出ない場合は、失格となります。

午前IIは10時50分~11時30分の40分。
この試験も四肢択一式で、25問出題されます。

午後Iは12時30分~14時までの90分。
午後IIは14時30分~16時30分までの120分。
午後からは記述式の試験となります。

システムアーキテクト試験の受験者に求められる能力

この試験を受ける人に求められる能力は、(1)情報システムと、(2)組み込みシステムです。

(1)情報システム
情報システムでは主に、次の5つの能力が求められます。
1.情報システムを戦略化させるための全体像の把握と、対象となる除法システムの構築能力。

2.システム化計画の全体と、個別システム化を具体的に構想し、具体化へと進めるために必要なシステム化計画及び個別システム化構想・計画を具体化するために、対象とする情報システムの開発に必要となる性能や機能を分析・定義する能力。

3.情報システムで必要となるの性能や機能を実装するために、最適なシステム方式を設計する能力。

4.システム方式を構築する際に、必要な要件や設計を満たしており、品質の高いソフトウェアを設計して要求通りの情報システムを開発する能力。

5.受注した情報システムの品質と効果を正しく評価する能力。

(2)組込みシステムでは主に、次の3つの能力が求められます。
1.組込みシステムの機能、技術、環境、品質を満たすそれぞれの要件を分析し、機能仕様を決定する能力。

2.決定した機能を実行するためのハードウェアおよびソフトウェアを検討して最良のシステムを設計し、仕様書を作成する能力。

3.既存のモジュールやソフトウェアの導入について適切に判断する能力。

これらの能力は非常に高度なものです。
技術的な知識はもちろんのこと、社会全般のビジネスプロセスに精通し、それをモデル化できる能力が必要となります。
このため学生で合格する人は少なく、社会人としてある程度の経験を積んだ実務経験者でなければ合格はむつかしいとされる試験です。
合格率は15%程度となっています。