建築板金技能士

建築板金とは?

板金とは板状の金属のことで、建築板金とは建築工事で板金を使った工事を行うことです。
建築板金の仕事は主に、(1)一般住宅、(2)マンションなどのビル、工場、大型商業施設など規模の大きい建築物、(3)空調機械から室内へ空気を流すためのダクトの3つの分野に分けられます。

(1)一般住宅
一般住宅では主に屋根やとい、外壁などの工事を行います。

(2)大型建築物
大型施設の工事では主に建設会社の下請け業者として、屋根や外壁工事を請け負います。

(3)ダクト
室内を快適に保つための空調設備に欠かせないダクトを作って取り付けるほか、調理室などを換気するダクトの取り付け工事も行います。
金属を使って耐久性を高めたり、装飾性の高い外装を行ったり、建築板金は建設物には欠かせない仕事です。

建築板金技能士とは?

建築板金技能士とは、専門職として優れた技能を持つ人を技能士として認める技能検定制度の一つで、国家資格となっています。

建築板金技能士として認められる他には、規定の試験を受けて合格する必要があります。

建築板金技能士の試験は内外装板金作業と、ダクト板金作業の2種類があり、それぞれ1級と2級の試験が実施されています。

■ 建築板金(内外装板金作業)
建築板金のうち、内外装板金作業は
屋根や雨どいのほか、内装や外装で必要な板金工事を行うために求められる技能や知識を有する人に与えられる資格です。

1級は、優れた専門技術に加え、図面、仕様書などから工事費の積算・見積もりができる上級レベル
。2級は積算・見積もりを除いたもので、通常の板金工事作業が行える中級レベルとなっています。

■建築板金(ダクト板金作業)
ダクト板金作業はダクトの製作と取り付け工事に必要とされる技術と知識を持つ人に与えられます。

1級は、優れたダクト製作及び取り付け技術に加え、図面、仕様書などを見て工事費の積算・見積もりができる上級レベル。
2級は積算・見積もり作業を除いたもので、通常のダクト工事作業が行える中級レベルとなっています。

建築板金工に求められる能力は?

建築板金工になるための資格は不要ですが、建築板金技能士の国家資格を持っていると活躍の場が広がり、確かな技術と知識が生かせます。
建築板金工に必要とされるのは確かな技術を身につけるための努力ができる能力、新たなデザインなどを工夫する探究心、建築仲間と良好な人間関係が築けるコミュニケーション力などです。

建築工事はさまざまな人と協力をしながら行うので、人付き合いは大切です。

内装、外装で欠かせない板金工事は時代が変わっても、さまざまな形で建築工事に必要な技術であると考えられます。
施工主や建築家のこだわりを形にする板金工事はやりがいのある仕事です。